(私がよいとおもう)UIのつくりかた
注意事項
- 経験則のみの話です
- 事前にこの手順に沿ってすすめるというよりも、後から振り返ってこのような手順をたどっていたという話です
- 各手順を省略することはできません
- 設計としてよいという話であり、利用に際してよいとは限りません
- UI以外にもあてはまります
手順
- 自分の頭を空っぽにしても分かるUIを出力する
- いろんな制約をもとにUIが拡散する
- そぎ落としてUIが収束する
1. 自分の頭を空っぽにしても分かるUIを出力する
自分の頭を空っぽにするということは、考えないということです。
考えないということは、なにか推測したり予測したりはしないということです。
推測したり予測しないくらい頭を空っぽにすると、記憶が残ります。
自分の頭を空っぽにしても分かるUIということは、記憶を手がかりに理解できるUIということです。
この場合の手がかりになる記憶というのは、過去の自分が触れたことのあるもののうち、
- デザインパターン
- メンタルモデル
が該当します。 つまり、
- 既存のデザインパターン
- 既存のメンタルモデル
が取り入れられたUIが、自分の頭を空っぽにしても分かるUIということです。
しかし、上記2点を意識しながらUIを出力すると、考えてしまいます。
なので、自分の頭を空っぽにしてUIを出力しましょう。
2. いろんな制約をもとにUIが拡散する
自分の頭を空っぽにして分かるUIは、多少なりとも以下のような観点で改善する必要が出てきます。
- 技術的な制約
- 時間的な制約
- 要件的な制約
技術的な制約によって実現できないUIであれば、技術的な困難を回避する手立てを考える必要があります。
時間的な制約によって実現できないUIであれば、より単純な手立てを考える必要があります。
要件的な制約によって実現できないUIであれば、要件にあわせた手立てを考える必要があります。
この過程で、
- 既存のデザインパターン
- 既存のメンタルモデル
から逸脱する可能性があります。それはよいことかもしれないし、わるいことかもしれません。
逆に既存の域をでないことがよいことかもしれないし、わるいことかもしれません。
よいことなのか、わるいことなのか、つくってみないと分かりません。拡散しましょう。
3. そぎ落としてUIが収束する
拡散したUIをもとに
- 見比べる
- ひとつを選んで試す
ことができます。
見比べるか、試すと、よいことなのか、わるいことなのか、分かってきます。
よいことがあれば、残すし、わるいことがあれば、捨てます。
拡散したUIのうち、残ったところを組み合わせることもあるし、捨てるところしかなければ、まったく新しく考え直すこともあります。
もしかしたら、制約が緩和されることもあるかもしれません。
ともあれ、最後にはUIが収束します。